NOT DESIGN SCHOOL(ノットデザインスクール)

デザイナーのためのGPT Image 2.5入門|制作事例5選

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2026/09/10

📌 この記事のポイント

  • 画像の生成に加え、部分修正の精度が向上

  • Web・ブランド・ポスターなど5つの事例を紹介

  • 手描きラフや画像上のコメントで意図を伝えられる

  • 商品写真からバナーを作るプロンプト付き

2026年9月9日更新

GPT Image 2.5は、デザイン案の生成と修正に使える画像AI

GPT Image 2.5は、文章や参照画像から画像を生成・編集するOpenAIの新しい画像モデルです。ChatGPTでは「ChatGPT Images 2.5」として提供され、2026年9月8日に発表されました。OpenAI公式発表

デザイナーが試したいのは、Webサイトの方向性を画像で並べる、ブランドの展開イメージを作る、商品写真からバナー案を作って修正するといった使い方です。完成イメージを早い段階で共有できれば、色・構図・見せ方の判断を具体的に進められます。

この記事では、Xの制作投稿4件と公式デモ1件から、どの工程で使えるかを紹介します。後半には、商品写真を使ったSNSバナー制作の手順も用意しました。

ChatGPT Images 2.5で変わったこと

今回の更新では、細部の描写に加え、元の画像を保ちながら修正する能力が改善されています。OpenAIは、Images 2.0に比べて生成の待ち時間を最大50%短縮したと説明しています。すべての制作で作業時間が半分になるという意味ではありません。OpenAI公式発表

変更点

内容

デザイナーが試せる使い方

参照画像の再現

被写体の特徴、光、質感の再現を改善

商品や人物を使った別構図の検討

部分修正

指示した場所を変え、周囲を保つ能力を改善

背景、コピー、小物などの差し替え

修正の積み重ね

複数回の編集で一貫性を保ちやすく

方向性を維持したまま仕上げを調整

Sketch

ChatGPT上で描いたラフを生成の参考にできる

言葉にしづらい構図の指定

画像へのコメント

画像上にコメントして修正を伝えられる

修正箇所と内容を一緒に指定

テンプレート・共有

ポスターなどの形式から開始し、プロンプトも共有できる

最初の指示やチームでの展開を助ける

実務では、生成の速さだけでなく、修正後に確認し直す範囲がどれくらいあるかも見ておきたいところです。背景を変えたときに、商品名やロゴ、人物の顔まで変わっていないか。自分の制作物で比較すると、任せられる作業が見えてきます。

Xで見るGPT Image 2.5のデザイン制作事例5選

ここでは、制作者がGPT Image 2.5で制作したと説明している投稿と、OpenAIの公式デモを紹介します。画像で確認できる成果物と、実装・入稿などの後工程を分けて見るのがポイントです。

事例

作られたもの

参考にしたい工程

ねこポン

日本語のWebサイトデザイン画像

ページ全体の見せ方・配色の検討

Ahmad

看板・広告・名刺などのブランドボード

複数媒体に展開した印象の比較

テツメモ

プロフィールをもとにした展示ポスター

情報をモチーフや構図へ置き換える発想

npaka

キャラクターのドット絵モーション素材

キャラクター展開・ゲーム素材の試作

OpenAI公式

Sketchを使った生成デモ

手描きラフで構図を伝える操作

1. Webサイトのデザイン画像を作る|ねこポン

Webデザイナーのねこポンは、ChatGPT Images 2.5で生成したホームページのデザイン画像を公開しています。投稿では、以前より文字の潰れが減ったと評価しています。

画像では、大きな日本語のキャッチコピーから、事業紹介、制作実績、採用情報まで、ページ全体の構成を確認できます。青・黄・コーラル系の色が複数のセクションに使われ、写真と図形の組み合わせにも共通した方向性があります。

参考になるのは、ページ全体を見ながらデザインの方向性を話し合う使い方です。「もっと落ち着いた印象にする」「採用を強く見せる」といった比較案を作ると、打ち合わせの材料になります。

ただし、公開されているのはデザイン画像です。リンクの動作やスマートフォンでの表示、編集可能なFigmaデータまで完成した事例としては扱えません。

2. ブランドを複数の媒体に展開する|Ahmad

Ahmadは、1つのプロンプトで作ったというブランドのビジュアルを公開しています。看板、屋外広告、書体見本、カラーパレット、トートバッグ、名刺が1枚のボードにまとめられています。

緑を軸にした色使いが、立体の看板や布製品、紙のカードへ展開されています。ロゴ単体で見るときよりも、実際に使われたときの印象を想像しやすい構成です。

デザイナーなら、ロゴ案や配色案の検討中に、複数の媒体へ展開したときの見え方を比べる用途が考えられます。小さな名刺でも識別できるか、看板ではどの色が目立つか、写真と組み合わせたときに雰囲気が合うか、といった確認につなげられます。

投稿から確認できるのはビジュアルの生成です。ロゴのベクターデータや、ブランドの運用ルールまで整った状態とは分けて考えましょう。

3. プロフィールを展示ポスターにする|テツメモ

テツメモは、ミヤマが公開したプロンプトをChatGPT Images 2.5で試し、美術館の展示を思わせるポスターを公開しています。プロフィールなどの情報を渡して、1枚のビジュアルにする使い方です。

大きな黒い見出しと、青・黄のパネルを吊り下げた展示空間が組み合わされています。足元に立つ人物が、展示物の大きさを伝えています。

参考にしたいのは、文章で説明されている特徴を、色・モチーフ・空間へ変換することです。自分のプロフィールに限らず、企画のキーワードからキービジュアルの方向性を考えるときにも応用できます。

2.5の作例として紹介しているのはテツメモの投稿です。埋め込み内に引用されているミヤマの元投稿は、プロンプトの出典にあたります。

4. キャラクターからドット絵の動きを展開する|npaka

npakaは、参照キャラクターをもとにドット絵のモーション素材を作る投稿を公開しています。元のイラストとスプライトシート、動きを見せるメディアが添えられています。

公開プロンプトでは、走る・ジャンプ・回転攻撃・倒れるという4種類の動きを指定しています。顔や衣装、配色をそろえることに加え、フレームの配置や足元の位置、背景まで具体的に指示している点が参考になります。

これは、描きたい絵だけでなく、後で使うための並び方も伝える例です。アイコンセットやキャラクターの表情集でも、サイズ・視点・背景をそろえる指示が役立ちます。

ゲームで使う場合は、生成後にフレームの切り出しや位置合わせを確認します。投稿の動画を、GPT Image 2.5が直接動画として出力したものと読み替えないようにしましょう。

5. 手描きラフでイメージを伝える|OpenAI公式Sketchデモ

OpenAIの公式投稿では、ChatGPT上で直接描いて意図を伝えるSketchを紹介しています。ChatGPTで @Sketch を入力して利用する機能です。

デザイン制作では、商品を置く場所、見出しの余白、背景の大きな形などをラフで示す使い方が考えられます。「商品を少し右へ」と文章を重ねる前に、配置の意図を絵で共有できます。

ラフを渡すときは、位置関係として守ってほしい部分と、描き直してよい部分を伝えると、仕上がりを判断しやすくなります。例えば「この四角は商品の配置だけを示しています。線の形は残さず、写真のように仕上げてください」と指定します。

ChatGPTでの利用と、Sunburst・Flareの違い・料金

まず試すなら、ChatGPTで画像を作る方法から始められます。OpenAIは、ChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全ティアに、デスクトップ・モバイル・Webで順次提供すると案内しています。提供状況の公式案内

APIで画像生成を組み込む場合は、FlareとSunburstの2モデルがあります。速さを重視する生成はFlare、細部を詰める編集はSunburstが選択の目安です。これはAPIのモデル選択の話であり、ChatGPT内に同じ名称の切り替えボタンがあるという意味ではありません。

モデル

公式の位置づけ

比較してみたい用途

GPT Image 2.5 Flare

高速で高品質な日常の画像生成

複数のラフ案、SNS素材、方向性の比較

GPT Image 2.5 Sunburst

精密な画像生成・編集

商品の細部、構図を維持した修正、仕上げの比較

出典:Flareモデル仕様Sunburstモデル仕様

API料金は「1枚いくら」の固定額ではない

2026年9月9日時点の公式モデルページでは、両モデルとも次の単価です。単位は100万トークンあたりの米ドルです。

課金対象

Flare

Sunburst

テキスト入力

$5.00

$5.00

キャッシュ済みテキスト入力

$1.25

$1.25

画像入力

$8.00

$8.00

キャッシュ済み画像入力

$2.00

$2.00

画像出力

$30.00

$30.00

出典:Flare料金Sunburst料金

同じトークン単価でも、1回の生成費用が同じになるとは限りません。公式ページは、旧GPT Image 2の計算ツールでは2.5のトークン消費を見積もれないと明記しています。APIで使う場合は、希望するサイズ・品質で実際の消費量を確認して予算を決めましょう。

この表はAPIの従量料金です。ChatGPTの月額プラン料金や画像生成の利用上限を表すものではありません。

GPT Image 2.5を試すなら|商品写真からSNSバナーを作る

最初の課題には、手元の商品写真を使ったバナーが向いています。元の写真と比較できるため、商品が保たれているか、修正が狙った場所に反映されたかを確かめられます。

以下は、架空のコーヒー商品の告知を作るための練習用プロンプトです。商品写真は、自分が使用できるものを用意してください。

1. 素材と掲載内容を決める

必要なのは、商品写真と、画像に載せたい正確な文章です。あわせて、誰に何を伝えるバナーなのかを1文にします。

例えば「自宅でコーヒーを楽しむ人に、新しいブレンドが出たことを知らせる」。この目的を先に決めておけば、生成された案を好みだけで選ばずに済みます。

2. 商品・文字・レイアウトを分けて指示する

ChatGPTに商品写真を添付し、次のように依頼します。

添付したコーヒー商品の写真を使って、SNS告知用の正方形バナー案を1枚作ってください。

目的:自宅でコーヒーを楽しむ人に、新しいブレンドの発売を知らせる。
雰囲気:落ち着いたカフェ。生成りの背景と深い緑を使う。
配置:商品を右側に大きく置き、左側に見出し、その下に短い説明を置く。

掲載する文字は次の2つだけ:
「新しい一杯、はじまる。」
「秋のブレンドが登場」

商品の形、袋の色、ロゴ、パッケージに印刷された文字は元写真を保つ。
価格、日付、受賞マーク、追加の商品は入れない。
投稿画面で縮小しても、見出しと商品が分かる構成にする。

文字列や構図、維持したい特徴を具体的に渡す方法は、OpenAIの画像プロンプトガイドでも紹介されています。ラフがある場合は、一緒に渡して位置関係を伝えられます。

3. 背景だけを修正する

最初の案を見て、背景だけを変える練習をします。画像へのコメント機能が表示されていれば対象箇所にコメントし、会話でも変更内容を指定できます。

背景だけを、少し温かみのある明るいベージュへ変更してください。
商品、見出し、説明文の位置・大きさ・内容は保ってください。
新しい装飾は追加しないでください。

ここでは「おしゃれにして」のような広い指示を避け、変更する条件を1つに絞ります。修正前後を並べ、背景以外に変わった箇所がないかを確認してください。

4. 掲載サイズで確認して仕上げる

最後は、スマートフォンで見たときの大きさまで縮小して確認します。見出しが読めるか、商品が主役に見えるか、余白が詰まりすぎていないかを見ます。

文字の一部やロゴが変わっていたら、元の素材を使って仕上げます。コピーの差し替えが続く制作では、背景画像と文字を分けてデザインツールで組む方法も使えます。完成後の修正を誰が担当するかまで考えて、データの持ち方を選びましょう。

仕事で使う前に確認したいポイント

GPT Image 2.5でも、文字の正確な配置や、ブランド要素の一貫性が常に保たれるわけではありません。OpenAIの画像生成ガイドも、文字・一貫性・レイアウト制御の限界を挙げています。公式ガイドの制約事項

確認するもの

見るポイント

コピー・数字

誤字、日付、価格、勝手に加わった文章

商品・ロゴ

形、配色、ラベル、細部が元と一致しているか

レイアウト

掲載サイズで読めるか、情報の順番が伝わるか

修正前後

指定していない箇所まで変わっていないか

納品データ

後から文字や画像を差し替えられる形が必要か

透過素材として使う場合は、背景が透明に見えるだけでなく、実際に透明なデータになっているかも確認します。市松模様が描き込まれている画像は透過素材ではありません。透過素材の公式ガイド

GPT Image 2.5についてよくある質問

無料のChatGPTでも使えますか?

OpenAIは全ティアへの順次提供を案内しています。無料プランへの提供と、無制限に生成できることは別です。利用できる回数や現在の上限は、自分のChatGPTの表示で確認してください。公式の提供案内

日本語入りの画像も作れますか?

今回紹介したねこポンの投稿では、日本語を含むWebデザイン画像を確認できます。ただし、短い見出しが読めても、小さな本文まで正しいとは限りません。コピーは画像を拡大して照合し、実際の掲載サイズでも確認します。

SunburstとFlareはどちらを使えばよいですか?

APIでラフ案を繰り返し出すならFlare、細部を保つ編集を重視するならSunburstから比較するのが目安です。どちらも同じ素材・同じ指示で試すと、自分の制作に合う方を判断しやすくなります。FlareSunburst

FigmaやIllustratorで編集できるデータになりますか?

GPT Image 2.5の画像出力を、そのまま編集可能なFigmaのレイヤーやIllustratorのパスと考えないようにしましょう。APIの画像形式はPNG・JPEG・WebPです。文字やパーツを個別に編集する必要がある場合は、制作ツールでの組み直しも工程に含めます。画像出力形式の公式ガイド

動画も生成できますか?

GPT Image 2.5の直接の出力は画像です。今回のドット絵のように動きを示す複数の絵を用意することと、それを動画やゲーム内のアニメーションとして再生することは別の工程です。モデルの入出力仕様

デザイナーは「何を変えて、何を保つか」を決める

GPT Image 2.5を制作に取り入れるなら、まずは自分の素材を1つ渡して、案を作り、1か所を修正してみてください。新規生成の見栄えに加え、修正を指示した後の扱いやすさまで確認できます。

Webページなら情報の優先順位、ブランドなら共通して見せたい特徴、バナーなら読者に届けたいメッセージ。こうした判断を先に置くと、生成した画像を何のために使うのかが明確になります。

画像生成の基本的な使い方から確認したい方は、GPT Image 2のデザイナー向け入門も参考にしてください。今回の記事は、その先の制作案づくりと修正を試すための入口です。

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